本日のNHK杯戦。
佐藤六段がうまく捌いて、振り飛車快勝！
うん、これはいい教材になるな。
というわけで、今日の子供教室で、早速、
使わさせて頂いた。
「第1図での（後手の）3手の読みは？」
△６六歩▲同金直までは行っても、そこからが
当たらない。
△６五歩やら△８五桂やら、果ては△６六同角とか。
どうも、先手になるような指し方になっちゃうんだなー。
佐藤六段が指したのは、△６六歩▲同金直△６六歩。
△６五歩▲６七金引とするんじゃ、芸がない。
じっと△６四歩と控えて打って、次に△６五桂を見る。
これが、いい感じ。
みんな、勉強になったかな？
第2図は、実戦では△７七桂に▲同銀引と取ったけど、
▲７九馬とかわしたら、どうなったかって話。
感想戦を聞いてる時間がなかったので、佐藤六段の
読み筋が聞けなかったんだけど、パッと目には、
有力な手段は2つ。
△６九桂成と△３八歩。
なお、△７九竜▲同銀△６九桂成は、勢いはいいものの、
▲８八銀とかわされて、やや不安も残る。
第2図で△６九桂成に▲５七馬だと、△６八成桂の局面が、
何と、詰んでる！
よって▲８九馬と元に戻るしかないけれど、そこで
すぐに△７九成桂でも、または慎重派なら、△６八成桂入と
入って、攻め駒を足し、次に△７九成桂寄を目指してもいい。
じっと△３八歩と打つ手も、捨て難い。
1歩によって、相手の飛車の存在感を消す。
子供たちには、こうした手筋の一手を覚えて欲しいな。
△３八歩に▲６一銀なら、△６八成桂と入った手が
次に△８九桂成以下の詰めろになる。
これも、飛車のヨコ利きを遮断した効果。
途中、先手は金得になりながらも、実際の形勢は
後手よし。
駒の働きって、大事です。